イベントを成功させるもの。〜かりんさんとくどうっちさん -

by 機長

■02/03/27 (Wed)□パムフェス2002は無事お開きとなりました。(GO PEACH !)〜左端のアイコンをClickして「||| F irst L ine |||」〜

 「パムフェス 2002」の発起人の一人、かりんさんの日記が久しぶりに更新。

「参加者のみなさま、スタッフのみなさま、スタッフでないのに色々ご尽力頂いたみなさま、本当にありがとうございました!」

 驚くべきことですが、今回の巨大なイベントを開いたのは、このかりんさんとくどうっちさんという二人の女性だった。別に、女性差別発言をしたくてこんなことを書く訳ではないが、彼女たちが自分たちの力でスタッフを集め、自分たちの力でスタッフの心をひとつにして開催したのが今回のパムフェス2002だった。

 たとえば、機長のような(日本のPalmOSコミュニティにおける)古い世代の人間がサイトで彼女たちのイベントを宣伝したのは事実だが、別に彼女達からそれを頼まれた訳ではない。彼女達が一生懸命やっているのを見て共感した人間がそれに乗っかっただけだ。

 これまでにも全国レベルのPalmOSユーザーによるお祭りイベントは何度かあった。

1999年2月 幕張計画(代表=瓜生良治さん
1999年9月 PUXPO99(代表=kentaroさん)
2000年2月 幕張2000(代表=瓜生良治さんさん)
2000年10月 PUXPO2000(代表=ドクターさん)
2001年2月 mak21(代表=瓜生良治さんさん)
2001年9月 palm user meeting 2001(代表=依田@彩パームさん)
2002年3月 パムフェス2002(代表=くどうっち&かりんさん)

※詳しくは、アンソロジーから「パームユーザーのお祭り」を参照のこと。

 これらは「誰か特定の団体」あるいは「どこかの企業」の指揮のもとに次々と行われたのではない。決まったスケジュールに基づいて粛々と開催されている訳でもない。きわめて自発的に、「やりたいと思った人間」がその志を檄文にして発表し、それに賛同した人間が集まって自主的に行われてきた。それが、これらのイベントだ。誰かの許可が必要な訳でも、何かの条件に縛られて開かれた訳でもない。本当に自由に、だからこそ、本当に大変だったと思うが、それを今回は二人の女性が見事に実現してしまった。それは感動的ですらあった。

 もちろん、彼女達二人の力ではこれほどのイベント開催は無理で、彼女達の志に賛同した人間達が次々と彼女達の元に集まってイベント成功のために尽力した。その中には、過去のイベントの代表者(瓜生さん、kentaroさん、依田さん…)なども含まれているが、彼らはあくまで一兵卒として今回の発起人の志に賛同しただけだ。本当に、大きなイベントを成功させるのは「発起人の想い」なのだということをつくづく実感したイベントだった。

 これからもこうした全国レベルのイベントは節々に開かれていくことだろう。別に慣例通りに秋と冬に、というルールがある訳でもない。たまたまそれが便利(秋にはPC EXPOがあり、冬にはMacWorld EXPOがあるから集まりやすいかな?という程度…)だからそうしているに過ぎないだけだ。また、特別なスケジュールのもとに、次回は誰それが開いて…などと決まっている訳でもない。発起人がいなければ、イベントは開かれない。それだけのことだ。(実は今回のイベントでも、最初にまず「他にイベントを計画している人はいませんか〜?」というリサーチから始まって、たまたま見つかった他の計画を合体しながら、だんだんと規模が大きくなっていったという話を聞いた。)

 この種のイベント開催は、その感動や充実感も大きいが、同時にその苦労も大きい。だから、機長などは個人的に「やりたい人間」と「やる人間」は同じでなければならないと思っている。それは代表者から一兵卒に到るまで、そこに誰も「やらされている人間」はいてはならないと思っている。でないと、辛すぎる。でも、「やりたい人間」と「やる人間」が一致している限りは、イベントは小さな失敗こそあれ、必ず成功するし、そのために働いている人たちの顔は活き活きと輝く。それは今回のパムフェス2002に参加した人間ならば目の当たりにしたはずだ。スタッフ達の表情はみんな輝いていた。

 さて、次回のイベントはいつどこでどんな風に開かれるだろう?そして、その開催者はあなたかもしれない。

2002.03.27